プロジェクトレポート

企業グループに最適なライセンス形態を活用した
リニューアル事例「株式会社フォトロン」

インタビュー風景(1)

(左)販売推進室 室長 山下成規 氏 (右)販売推進室 二方加奈子 氏

株式会社フォトロンは「独創的で先進的な新技術を使って画像処理の最先端市場を創造し世界を目指す」企業として、ハイスピードカメラ・画像処理システム、放送映像機器、CAD 関連ソフトウェアの開発/製造/販売/輸出入を手掛けている。

株式会社フォトロン(https://www.photron.co.jp/)と、そのグループ会社であるフォトロン M&E ソリューションズ株式会社(https://www.photronmandesolutions.co.jp/)は、2018年6月にサイトリニューアルを実施。これら2つのサイトに「WebRelease2」を導入しました。

今回のサイトリニューアルプロジェクトの責任者である株式会社フォトロン 販売促進室 室長 山下成規 氏、二方加奈子 氏にお話を伺った。

長年の増改築で増大したコンテンツと企業としての不統一性

リニューアルに至る背景として“ビジネスに使っている”からこそ、社内の様々な部署から多くの要望があり、その結果として増改築が繰り返され、膨大な数のコンテンツが生まれました。また、ハイスピードカメラやCAD関連ソフトウェアなど、市場や取り扱う製品・商品が全く異なる複数の部署から構成される企業故に、部署ごとに独自のコンテンツが存在し、企業としての統一性が徐々に失われつつあるといった問題もありました。

山下氏: 画像計測や動画解析など、特殊な領域のビジネスがいくつもあることが当社の特長なのですが、ニッチな業界だけに実は検索エンジンとの相性が良く、10年以上前からWebマーケティングには力を入れてきました。

当社のWebサイトは営業マンが積極的に営業活動へ利用するため、要望事項が非常に多く、これまでも部署単位でのリニューアル実施、スペシャルサイトやサポートサイトといったコンテンツの公開による社内外からのニーズ対応に取り組んできました。しかしながら一方で、デザインやナビゲーションが統一できず、企業としての統一感の面では問題をかかえていました。

サイト全体は大半が静的なページで構築していたため、自由度もあり個別最適がやりやすかったせいもあるかもしれません。

二方氏: 各部署から寄せられるリクエストに応えて改修をおこなうにしても、部署が持つ予算でできる範囲の改修となると、どうしても小規模なものになります。こうした小規模な増改築を繰り返した結果、蓄積されたページは4,000ページを超える状態になっていました。

インタビュー風景(2)

待ったなしのSSL&スマホ対応と事業再編

2018年はGoogleのChrome68以降、非SSLのサイトに警告表示を開始することが予告されており、多くのWebサイトが対応に追われていた。

山下氏: コンタクトフォームや会員サイトなどはSSL領域に構築して、サイト全体もWAF(Webアプリケーション・ファイアーウォール)でセキュリティ対策はしていたのですが、非SSLのページも大量にあり、またスマートフォン表示に対応していないという重大な問題を抱えていました。

2017年の初旬から対策を本気で検討を始めたころ、ちょうど社内の組織改編の話があり、今度こそ一気にサイト全体のリニューアルを実行するタイミングが来たと思いました。

現状調査とプロジェクトの方針決め

過去にも部分的なリニューアルを実施していたがサイト全体のリニューアルは初めての取り組み。大規模プロジェクトは計画が重要となるため、まずは現状の調査からスタート。

山下氏: Web運用をお願いしているグループ会社のIMAGICA Lab.(旧IMAGICAイメージワークス:https://www.imagica-imageworks.co.jp/web/index.html)に、現状のWebページの調査を依頼しました。
私自身、長年Webサイトの担当しているので全体像を把握しているつもりでしたが、先ほどの二方の話にあった通り4,000ページを超えていたので、まったく把握できていないコンテンツなどもたくさん見つかりました。

二方氏: 「このページはいつ何のために作ったんだっけ?」と自分も周りの人間も思い出せないようなページもたくさん出てきて、笑ってる場合じゃないんですけど、笑うしかないほど謎のページがありました。
でも調査を進めていくにつれて、当社のお客様にとって本当は役に立つページが見つけづらい場所にあり埋もれてしまっているということも分かってきたので、新しいサイトではきちんとお客様に見ていただけるようにしたいと思いました。

山下氏: プロジェクトの方針を決める段階では、コンテンツをどうやって整理していくかという話だけではなく、セキュリティの要件やCRMとの連携などの要件もあり、専門家にお願いして本当に良かったと思います。


対策の方針としては、

  • セキュリティ対策のことも含めて総合的なコストパフォーマンスを考えてCMSを選定する
  • 捨ててもよいコンテンツはこの際思い切って断捨離する
  • 運用で破たんしないナビゲーションとデザインシステムを一から作る
  • 製品やサービスを認知していただくための「ソリューション」のコンテンツを新設する

といった内容を決めていきました。

WebRelease2を選んだ決め手

これまでオープンソースのCMSやスクラッチ開発のCMSなどを使ってきたが、今回のリニューアルではエンタープライズ版のCMSを選択することになった。費用の面はWebRelease2のグループ企業向けのライセンス形態を活用。

山下氏: WebRelease2導入をサポートしてくれたIMAGICA Lab.は、もともと当社のWeb運用を担当しているので、実際の業務や各部門のニーズもよく分かっていました。そして、今回の計画段階でのヒアリングでさらに深くニーズを深堀りしてもらった結果、パッケージ選定としては「一択」になってきました。

二方氏: 資料請求やセミナー予約、CADソフトウェアの体験版ダウンロードなど、個人情報を取り扱うコンテンツも多いため、脆弱性の心配があるものは避けなくてはなりませんし、無償や安価なパッケージで構築しようとすると、初期構築はともかく維持保守や改修に費用が嵩むことが分かってきて、「あれ?あんまり安くない」という印象を持ちました。

山下氏: それもありますし、大きかったのはライセンス形式が当社のケースにぴったりとはまったというのもあります。
今回のリニューアルでは2社のサイトを同時に作らねばならず、通常なら2ライセンス必要なところですが、WebRelease2にはグループ会社で利用できるサブライセンスの形式があったのが大きかったです。しかも、IMAGICA Lab.が当社のグループ内で利用することを前提に自社でメインライセンスを購入してくれて、フォトロンとフォトロン M&E ソリューションズはそのサブライセンス※で導入できたので、とてもお得でした。

※メインのライセンスは、Enterprise Edition(3,000,000円)に対し、グループ企業で使える Global Sublisence (500,000円)を利用

二方氏: ランニングコストとライセンス費用のほかに、構築期間の問題も大きかったかもしれません。オープンソースでも運用に耐えられるプラグインが見つかればいいのですが、必要な機能がない場合には機能自体を開発しなくてはならず、そのテストやデバッグの期間も考えるとちょっと現実的ではなかったということもあります。

インタビュー風景(3)

「仕事にちゃんと使えるCMS」

日々の運用を担当している販売促進室のメンバーが使い始めるにあたって、学習コストを最小限にしてスムーズな運用移行ができたのか?

山下氏: 最初はちょっと、とっつきにくい管理画面のデザインだな、という印象があったのですが、慣れてくると一覧性も高くて、使いやすさがわかってきました。
そのため、見本になるページがあれば、スタッフ全員がサクサクと作りたいページを作れるようになってしまいました。
そこは正直、想定より早い段階でできるようになっていました。
コンテンツを適切に積んでいけば、ちゃんとページになる感じです。

二方氏: アフターフォローでIMAGICA Lab.さんがヒアリングに来た時に、ちょっと不便だなと思っていることを相談してみたら、別のスタッフから「それ、マニュアルに書いてありますよ」って。面倒なんでマニュアルはさらっと眺める程度にしか読んでいなかったんです。(笑)

WebRelease管理画面

山下氏: 実際のところサイトの構造もそうなんですが、業務上のニーズをよく把握した上で設計してあれば、マニュアルは不要かもしれません。逆にヒアリングや調査がよくできていなかった部分は「こうした方がよかったな」と思うところもあるので、少しずつ改良をお願いしています。
これまでもブログ系のCMSは使ったことがあるのですが、それとは全然違う、ほんとに仕事でちゃんと使えるツールという印象です。

二方氏: これまで制作会社に作ってもらっていたページだと、依頼→確認→修正依頼→確認→公開確認という流れで、結構時間と手間がかかっていました。WebRelease2を導入したことで、簡単なテキスト修正や画像差替えなどはすぐに対応できるようになりましたし、タイムリーに情報を発信することについても、今までより格段にハードルが下がりましたね。それはほんとに良かったと思っています。

山下氏: 確認修正が一回で済めばいいですが、部門内で複数の人間に内容確認をしてもらうページなどは人によって見方が異なるので、制作会社とのやりとりも結構な回数になっていました。そこにかかっていたスタッフの時間や労力がキチンとコンテンツの中身のことに振り向けられるようになってきたのが一番の成果かもしれません。

BtoBのデジタルコミュニケーションを加速させるエンジンとして

これまで以上にWebを有効活用していくフォトロンのお二人に、今後の展望を伺った。

山下氏: このところ私たちのようなBtoBの業界でもWebへのシフトがどんどん加速している印象があります。営業も足で稼げる時代は終わったというか、最近そんなCM流れてますよね。
数年前までは検索エンジン対策が上手くいって上位表示されると、社内も喜んだし成果もついてきた感じがしていましたが、今は競争のポイントがそこだけではないので本当にいろいろなことにチャレンジしていかなければならないと感じています。
WebRelease2はその取り組みをドライブしてくれる優れたエンジンだと思います。

インタビュー風景(4)

(写真左)担当ディレクター 株式会社IMAGICA Lab. 鈴木省吾 氏


photron.co.jp のスナップショット

株式会社フォトロン

独創的で先進的な新技術を使って画像処理の最先端市場を創造し世界を目指す


photronmandesolutions.co.jp のスナップショット

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