WebRelease2 2.80Q の Java 実行環境・Apache Tomcat の脆弱性への影響について

2026年10月27日時点における WebRelease2 2.80Q への影響についてお知らせします。

2.80Q は Java 実行環境の脆弱性の影響を受けます。2.80S へのアップデートをお願いいたします(CVE-2026-114820 は近日リリース予定の 2.80T で対応します)。Apache Tomcat の脆弱性による影響はございません。

Java 実行環境

WebRelease2 2.80Q は、Java 実行環境として Amazon Corretto 17.0.20.8.1(OpenJDK)を同梱しています。

2.80Q の同梱バージョンに修正が含まれていない脆弱性は以下のとおりです。

公開日内容判定修正された WebRelease2
2026年8月18日OpenJDK 脆弱性アドバイザリで修正された脆弱性(CVE-2026-61308 ほか)未修正2.80R
2026年10月20日Oracle Java SE Critical Patch Update で修正された脆弱性未修正2.80S
2026年10月21日CVE-2026-91403(CVSS 9.1)影響あり2.80S
2026年10月24日CVE-2026-114820(CVSS 9.1)影響あり2.80T(近日リリース予定)

CVE-2026-91403 と CVE-2026-114820 は、WebRelease2 が外部と HTTPS で通信する機能(外部リンクチェック、フィード取得、Amazon S3・CloudFront への配信など)に関係します。悪意のある接続先や通信経路の改ざんがあった場合に、偽の接続先を正規のものと誤認するおそれがあります。

Apache Tomcat

WebRelease2 2.80Q は Apache Tomcat 10.1.57 を同梱しています。

2.80Q には 2026年10月27日時点で公開されている Apache Tomcat の脆弱性による影響はございません。

Apache Tomcat 10.1.58〜10.1.61 で修正された脆弱性(2026年8月〜10月公開)は、2.80Q の同梱バージョンには修正が含まれていませんが、いずれも WebRelease2 で利用していない機能・設定に関するものです。

CVE重要度判定理由
CVE-2026-65182Important影響なし特定の順序の security-constraint 定義時のみ影響。security-constraint は未定義
CVE-2026-65927Important影響なしRewriteValve 使用時のみ影響。RewriteValve は未構成
CVE-2026-68569Important影響なしDataSourceRealm 使用時のみ影響。Realm は未使用
CVE-2026-68763Important影響なしHTTP/2 使用時のみ影響。HTTP/2 は未使用
CVE-2026-86350Important影響なしHTTP/2 使用時のみ影響。HTTP/2 は未使用
CVE-2026-78383Important影響なしAJP 使用時のみ影響。AJP は無効
CVE-2026-77791Important影響なしWebSocket 使用時のみ影響。WebSocket は未使用
CVE-2026-76183Important影響なしWebSocket 使用時のみ影響。WebSocket は未使用
CVE-2026-101356Important影響なしHTTP/2 使用時のみ影響。HTTP/2 は未使用
CVE-2026-101296Important影響なしJNDIRealm 使用時のみ影響。Realm は未使用
CVE-2026-65637Moderate影響なしHTTP/2 と TLS 使用時のみ影響。いずれも未使用
CVE-2026-86248Moderate影響なしTLS のクライアント証明書認証時のみ影響。未使用
CVE-2026-79677Moderate影響なしWebSocket 使用時のみ影響。WebSocket は未使用
CVE-2026-73581Moderate影響なしOpenSSL 系 TLS 使用時のみ影響。TLS は未使用
CVE-2026-66299Low影響なしexamples アプリケーション配備時のみ影響。配備していない
CVE-2026-73180Low影響なしWebSocket 使用時のみ影響。WebSocket は未使用
CVE-2026-68525Low影響なしFORM 認証使用時のみ影響。FORM 認証は未使用
CVE-2026-66422Low影響なしsecurity-role-ref 定義時のみ影響。未定義
CVE-2026-65905Low影響なしDIGEST 認証使用時のみ影響。DIGEST 認証は未使用
CVE-2026-65183Low影響なしUnix ドメインソケット使用時のみ影響。未使用
CVE-2026-87022Low影響なしWebSocket 使用時のみ影響。WebSocket は未使用
CVE-2026-78437Low影響なしHTTP/2 使用時のみ影響。HTTP/2 は未使用
CVE-2026-77762Low影響なしHTTP/2 使用時のみ影響。HTTP/2 は未使用
CVE-2026-75973Low影響なしJakarta Authentication 構成時のみ影響。未構成
CVE-2026-77756Low影響なしHTTP/1.0 要求が届く場合のみ影響。前段 httpd 経由では発生しない
CVE-2026-93446Low影響なしTLS 1.3 使用時のみ影響。TLS は未使用
CVE-2026-88041Low影響なしHTTP/2 使用時のみ影響。HTTP/2 は未使用
CVE-2026-74049Low影響なしJSTL 使用時のみ影響。JSP・JSTL は未使用
CVE-2026-74048Low影響なしFIPS モード構成時のみ影響。未構成

Apache Tomcat 10.1.57 までに修正された脆弱性(2026年7月公開分まで)は、2.80Q の同梱バージョンで修正済みです。

※ 影響の判定は、WebRelease2 の標準構成(同梱 Apache Tomcat の設定を変更していない状態)を前提としています。