WebRelease 2.20 出荷開始のお知らせ

株式会社フレームワークスソフトウェア は 2006/5/22 より WebRelease 2.20 の正式出荷を開始いたします。

今回出荷開始となった WebRelease 2.20 の主な特徴は下記のとおりです。

Tomcat 5.5

WebRelease 2.20 は Application Server に Apache Software Foundation からリリースされている Tomcat 5.5 を使用しています。Tomcat の採用により導入コストの低減が実現され、さらに稼働プラットフォームの選択肢も広がりました。

従来の WebRelease2 はアプリケーションサーバとして WebObjects を使用していましたが今回リリースされた WebRelease 2.20 からは WebObjects は使用しなくなりました。

JRE 5.0 (J2SE 1.5.0)

WebRelease 2.20 では Java 実行環境も最新の JRE 5.0 に刷新されました。JRE 5.0 は、従来の バージョン 1.4.2 に比べ性能向上が図られています。また EM64T AMD64 SPARC のいずれのプラットフォームでも 64 bit VM が準備されているため WebRelease 2.20 の稼働プラットフォームを自由に選ぶことが可能となっています。

Solaris 10

WebRelease 2.20 は、安定した高性能 64 bit OS として定評のある Sun Microsystems 社の Solaris 10 でご利用いただけるようになりました。増大するコンテンツ、リッチ化するコンテンツに余裕を持って対応するためには、現行の 32 bit 空間は既に窮屈になり始めています。Solaris 10 への対応により、安定した 64 bit 環境での確実な WebRelease の運用が可能となりました。

WebRelease 2.20 では、その稼働プラットフォームとして Solaris 10 をはじめとする 64 bit 環境を選択できるようになったことから 10,000 ページを超える規模のサイトの運営においても、余裕をもって WebRelease をご利用いただけるようになりました。

対応プラットフォーム

WebRelease 2.20 をインストールして使用することができるプラットフォームは下記のとおりです。

  • Solaris 10 (x86・x86_64・SPARC)
  • Mac OS X v10.4 (x86・PowerPC)
  • Mac OS X Server v10.4 (PowerPC)
  • Red Hat Enterprise Linux 4.0 (x86・x86_64)
  • Red Hat Enterprise Linux 3.0 (x86・x86_64)
  • Fedora Core 4 (x86・x86_64)

バージョンアップ機能

WebRelease 2.20 ではバージョンアップ作業をブラウザ経由でリモートから行えるようになりました。

バージョンアップのためのアップデートファイルは当社 Web サイトからダウンロード配布されます。ダウンロードしたアップデートファイルをブラウザ経由で WebReleae にアップロードすることで WebRelease のバージョンアップを行うことができます。

さらに、このアップデータを経由して Java の実行環境や Tomcat などのアップデートも配布されますので WebRelease の稼働環境全体の保守を効率的にかつ、安全に行うことが可能となっています。

今後はバグフィックスだけでなく機能強化もアップデータとして提供される予定です。また、アップデータの提供は当面無償で行われます。

パフォーマンス向上

WebRelease 2.20 では WebRelease2 そのものの性能改善と JRE 5.0 への移行の効果により、従来製品に比べて性能が向上しています。また、ピーク時のメモリ消費量も従来製品より低減されているため、画像や PDF などの多いサイトの運用管理でもパフォーマンスが向上しています。

例えば、WebRelease 2.20 では 1.66GHz のプロセッサと 2G Byte のメモリを搭載したコンピュータ上で 5,000 ページ程度のコンテンツを持つサイトを管理した場合、そのサイトを構成するすべてのコンテンツについて、リンク関係の変更を含むすべてのコンテンツ変更についての完全な差分検出を行い、必要な差分コンテンツの生成を行うのに要する時間は 2 分程度です。

数値は目安です。処理時間はテンプレートの複雑さなどにより大きく変化します。また、発生する差分量によっても処理時間が変化します。当社および当社のパートナ各社はこの数値を保証するものではありません。

簡単インストール

WebRelease 2.20 にはその動作に必要な Tomcat 5.5 と JRE 5.0 が同梱されています。

WebRelease 2.20 のインストーラでインストールを行うと WebRelease と Tomcat と JRE のインストールとコンフィグレーションが完了します。Tomcat や JRE を個別にダウンロードしてインストール設定する作業は必要ありません。また、設定方法を調べるためにネット上で情報を探し回る必要もありません。

各プラットフォームに共通でターミナルから起動するインストールスクリプトをご利用いただけます。Mac OS X (Server) の場合は GUI インストーラを使ってのインストールが可能です。

その他の新機能

WebRelease 2.20 に導入された新機能は下記のとおりです。

  • 入力アイテムとしてポップアップメニュー要素が使用できるようになりました。
  • テンプレートをフォルダに別けて管理できるようになりました。
  • リソースに画像以外のもの(PDF や CSS など)を登録できるようになりました。
  • コンテンツの採用している文字エンコーディングに応じて編集画面のエンコーディングが動的に決定されるようになりました。これにより、文字化けの発生を抑えられるようになっています。
  • WebRelease へのメモリ割当量を指定するパラメタをブラウザ画面から指定できるようになりました。インストール時にテキストファイルを編集して設定値を指定する作業が必要がなくなりました。

従来製品との互換性

WebRelease 2.20 は従来版の WebRelease2 と高い互換性を維持しています。現在お使いの WebRelease2 のコンテンツデータは、すべてそのまま、コンバージョンなどの作業を行うことなく WebRelease 2.20 に即座に移行可能です。

WebRelease 2.20 はその使用感も含め従来製品と同等にご利用いただけます。従来製品からの移行に伴うトレーニングなども特に必要ありません。

現在 WebRelease2 をお使いのお客様へ

現在お使いの WebRelease2 のご購入日が 2005/4/1 以降のお客様は無償でのアップグレードが可能です。Workgroup Edition をお使いのお客さまにはアップグレード製品 WR02WU を、また Enterprise Edition をお使いのお客さまにはアップグレード製品 WR02EU を無償にてご提供いたします。

ご購入日が 2005/3/31 以前のお客さまにおかれましては、お使いの WebRelease2 から WebRelease 2.20 へのアップグレードは有償とさせていただきます。現在 Workgroup Edition をお使いの場合にはアップグレード製品 WR02WU を、また Enterprise Edition をお使いの場合にはアップグレード製品 WR02EU をご購入いただくことで WebRelease 2.20 へのアップグレードが可能です。

サポートされなくなったプラットフォーム

WebRelease 2.20 では、従来の WebRelease でサポートしていたプラットフォームのいくつかがサポートされなくなりました。ご了承ください。

Mac OS X (Server) v10.3 以前にはインストールできません。Mac OS X (Server) v10.3 以前のバージョンでは JRE 5.0 がサポートされないため WebRelease 2.20 はご利用いただけません。WebRelease 2.20 をご利用になる場合には Mac OS X (Server) v10.4 ヘの移行をお願いいたします。

Red Hat Enterprise Linux 2.1 は、今回のリリースではサポート対象外とさせていただきました。WebRelease 2.20 をご利用になる場合には Red Hat Enterprise Linux 4.0 などヘの移行をお願いいたします。

Solaris 8 および Solaris 9 は、今回のリリースではサポート対象外とさせていただきました。WebRelease 2.20 をご利用になる場合には Solaris 10 への移行をお願いいたします。

このバージョンで修正された不具合

このバージョンでの不具合の修正はありません。