WebRelease 2.21 リリースのお知らせ

WebRelease 2.21 をリリースいたしました。このリリースには RSS などの XML Feed を自動的に取り込む機能をはじめ、さまざまな新機能が実装されています。また、いくつかのバグフィックスも含まれております。

2.20x をお使いのお客様はこのバージョンへのアップデートをお願いいたします。

今回リリースされた 2.21 の特徴は下記のとおりです。

RSS フィードなど XML ベースのサービスとの連係機能を塔載

従来のバージョンでは RSS フィードの生成はできましたが、受け取ってそれを加工して使用することなどはできませんでした。

今回のバージョンでは、外部から供給される XML (整型式に限る)データを http 経由で取り込み、それをページデータの一部として使用しながらコンテンツを生成することができるようになりました。

XML ファイルの型式は問いません。任意の XML ファイルを受け取ることが可能です。受け取った XML ファイルへのアクセスは、グループ項目とくり返し項目へのアクセス方法と同様の方法で可能です。これにより、取り込んだ XML データをページデータの一部として組み込んで自由に活用できるようになりました。

XML データの取得と、それをトリガにした公開コンテンツの公開も自動化されています。外部のコンテンツがの更新に応じて WebRelease から公開するコンテンツも同期をとって更新することが簡単にできるようになっています。

XHTML への対応を改善

複数行のテキスト要素で、自動改行する際に改行タグとして挿入される文字列をテンプレートごとに指定できるようになりました。いままでは改行タグは
固定的に "<br>" が出力されていましたが、このバージョンからは改行タグとして任意のタグを指定できるようになりました。 "<br/>" を設定しておけば XHTML ページでもお使いいただけます。

入力エリアの初期値指定機能の改良

1行のテキストと複数行のテキストの要素にも初期値が指定できるようになりました。これにより、ラジオボタンとポップアップボタンの要素の初期値を指定したまま要素タイプをテキストに変更しても、指定した初期値はそのままお使いただけます。

さらに、複数行のテキストの改行チェックボックスとHTMLチェックボックスの ON/OFF の初期値も指定できるようになりました。これによって新規ページ作成時や要素追加時のチェックボックスの初期状態をコントロールできるようになりました。

リンク要素の機能を改善

このバージョンからは pageID、pageTitle、templateName、path の各関数の引数にリンク要素を指定すると、目次と同じようにリンク先のページの情報を返すようになりました。

画像以外のファイルもリソース化可能

リソースに、画像以外の CCS ファイルや JavaScript などのスクリプトを記述したテキストファイルを登録できるようになりました。CCS ファイルなどのデータをページとして保存したくない場合はリソースとしてお使いいただけます。

多くのテンプレートから利用される、基本的な CSS や JavaScript ファイルなどは、リソースとして固定してしまうと扱いやすい場合があります。

テンプレート用関数の追加

このバージョンからテンプレートの展開で下記の関数が使えるようになりました。テンプレートをよりスマートに記述していただけます。

concatenate()

文字列を連結する時に使用します。連結した結果の文字列を、さらに他の関数で処理する必要がある場合などに便利です。

stripTags()

文字列中に含まれているタグを除去します。RSS フィードなどで受け取っデータの一部をコンテンツの一部に引用して使用する場合など、フィードされて来たデータに含まれていたタグを除去する必要がある場合がありますが、そのような場合に、選択的にタグを除去することができます。クロスサイトスクリプティング系の脆弱性を避けるためにセキュリティ面でも重要な関数です。

substring()

文字列から部分文字列を作成する関数です。見出部分の文字数を制限したり、フィードとして受け取ったコンテンツを加工する場合に便利です。

Tomcat 5.5.17

WebRelease に同梱している Tomcat のバージョンが 5.5.17 となりました。お使いの 2.20x を 2.21 にアップグレードしていただくことで Tomcat も安全にバージョンアップしていただけます。

従来製品との互換性

このバージョンは従来製品 (2.0x 2.1x 2.2x)と十分な互換性を維持しています。従来バージョンをご利用のお客さまは、従来製品の機能/使用感を失うことなくこのバージョン 2.21 に安全にアップグレード可能です。

現在 WebRelease2 をお使いのお客様へ

現在お使いの WebRelease2 のご購入日が 2005/4/1 以降のお客様は無償でのアップグレードが可能です。Workgroup Edition をお使いのお客さまにはアップグレード製品 WR02WU を、また Enterprise Edition をお使いのお客さまにはアップグレード製品 WR02EU を無償にてご提供いたします。

ご購入日が 2005/3/31 以前のお客さまにおかれましては、お使いの WebRelease2 から WebRelease 2.20 へのアップグレードは有償とさせていただきます。現在 Workgroup Edition をお使いの場合にはアップグレード製品 WR02WU を、また Enterprise Edition をお使いの場合にはアップグレード製品 WR02EU をご購入いただくことで WebRelease 2.20 へのアップグレードが可能です。

このバージョンで修正された不具合

WebRelease 2.21 では下記の不具合が修正されました。

  1. ユーザがセッションタイムアウトした時におこる弊害

    識別番号
    200608-133
    該当バージョン
    2.20 2.20A 2.20B 2.20C
    不具合の詳細

    ユーザが長時間 WebRelease にアクセスしないとセッションタイムアウトを起こしてログアウトしたような状態になるが、その際にメモリ上に残骸が残ってしまう。それらの残骸が次第にメモリを圧迫するため、WebRelease を数ヵ月単位で起動したまま使い続けるとレスポンス悪化してくる。また残された残骸が邪魔になりサイトが削除できなくなる場合がある。

  2. マニュアルの誤記

    識別番号
    200608-129
    該当バージョン
    2.1x 2.20 2.20A 2.20B 2.20C
    不具合の詳細

    resourceURL 関数のサンプル、comma3 関数の書式に間違いがある。

  3. 要素周辺の不具合

    識別番号
    200608-106
    該当バージョン
    2.1x 2.20 2.20A 2.20B 2.20C
    不具合の詳細

    ラジオボタンとポップアップボタンは、選択肢がない状態では他の要素タイプに変更できない。
    また、要素名と要素の別名に使うことができない文字を指定すると、エラーが表示されるにもかかわらずデータが更新されてしまう。また、ページ編集画面では要素を後ろに追加するためのボタンの title が「要素を削除します」となっている。

  4. group 関数の分類条件式の戻り値が整数値になる場合に起こる不具合

    識別番号
    200608-004
    該当バージョン
    2.1x 2.20 2.20A 2.20B 2.20C
    不具合の詳細

    group() 関数の分類条件式の戻り値が整数値になる場合にグループ分けされない。