Q&A

コンテンツデータのバックアップはどのように作成したらよいですか?

WebRelease のデータは、WebRelease をインストールしたサーバ上の wr2 というユーザのホームディレクトリ下にある WebRelease2.storage というディレクトリ(例えば /home/wr2/WebRelease2.storage) に保管されています。全サイトのコンテンツデータとWebRelease2 の登録ユーザ情報の全てが、このディレクトリ下に保管されています。このディレクトリ以下を (tar などを使って) バックアップすれば WebRelease の全データをバックアップすることができます。

バックアップはなるべく毎日取得してください。取得したバックアップは、WebRelease サーバ上に保管せずに、外部メディア(テープやCD/DVDなど)に移すか、他のマシンに転送してください。サーバ上に保管したままにしておくと、例えばサーバの破損などでサーバが全損となった場合に、同時にバックアップも失ってしまいます。

ミラーディスク (RAID 1 や rsync など) はバックアップのためには役に立ちません。例えば WebRelease の不具合や、オペレーションミス、または、何者かによる破壊行為などによってデータを消失した場合など、ミラーでは、ミラー先も同時に更新されるため、消失したデータを取り戻すことはできなくなってしまいます。RAID などの設備は、部分的なディスク障害が発生してもサーバの運用を継続できるものであるという位置づけで導入していただけると良いでしょう。

バックアップしたファイルは、必ず何世代分かを保存してください。データの異常に気がつくのが遅れた場合、保存している世代が少ないと正常なデータを取り戻すことが出来ない可能性があります。最低でも1週間分程度(最新7ファイルとか)は保存し続けることをお勧めいたします。

サイト単位で個別にバックアップを取得する場合には、サイトのエキスポート機能が使えます。エキスポート機能により、特定のサイトのデータ全体を、手もとの PC にダウンロードすることができます。ダウンロードされたサイトは、同じ WebRelease または、他のサーバ上で稼動する WebRelease にインポートすることができます。この方法であれば、サイトごとにバックアップとリストアができます。

公開コンテンツ(WebRelease から生成された静的コンテンツで Web サーバ経由で公開されているコンテンツ)については、必要に応じてバックアップしてください。WebRelease は、いつでも、前回公開したときのコンテンツと同一のコンテンツを再生成して公開サーバに転送することが可能です。公開コンテンツについてはバックアップは作成せず、万が一公開コンテンツの復旧が必要になった場合には WebRelease からのコンテンツの再送で対応するという運用も可能です。

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