短縮表示を禁止する方法はありません。禁止したい場合には、その要素に対して、コメント(入力時の注意事項)を付ける、開閉可を指定する、などして短縮表示の対象にならないように工夫してください。
5章 テンプレート
WebRelease では、テンプレートの要素定義を行うと、それに応じた入力フィールドをもつページ編集画面が生成されます。基本的には、要素の構造(文書型)に直接対応する入力フィールドが生成されますが、一部例外があります。
この例外は、要素の定義が複雑になると、入力画面に表示されるインデントがそれにしたがって深くなり、入力画面がわかりにくくなってしまうことを緩和するためのものです。
下記のような要素定義のテンプレートを考えます。
この例では a から d までの子要素をひとつしか持たない多段階のグループ項目と、一番内側の d の子要素として e という名前の「1行テキスト」要素が定義されています。
このテンプレートに対する入力画面は、下図のようになります。
a から d までのグループ項目に関しては、入力画面には要素名は表示されません。多くの場合、a から d までの要素名を表示する必要がないと考えられるからです。
普通は、子要素をひとつしかもたないグループ項目を定義する必要性はあまりないので、このような要素定義を行うことはなさそうですが、コンポーネントを組み合わせてテンプレートを作成する場合など、冗長なグループ項目が挟まってしまう場合があります。そのような場合に、入力画面を簡潔に表示するために、不要なレベルの要素名は省かれ、短縮された名前で入力フィールドが生成されるようになっています。
以下の条件に当てはまる要素は、省かれずに入力画面に表示されます。
もうひとつ別の例を見てみましょう。下図のような要素定義を持つテンプレートを考えます。
このテンプレートには「住所」という名前のグループ項目がひとつだけ定義されています。そのグループ項目には「郵便番号」「都道府県」「市区町村」「番地」「電話番号」という五つの子要素が定義されています。このテンプレートの入力画面は下図のようになります。
最上位の「住所」という要素名が省かれています。
ここで、このテンプレートに、もうひとつ要素「生年月日」を追加し、要素定義を下図のように変更します。
要素を追加すると、入力画面は下図のようになります。最上位の要素名「住所」と「生年月日」が両方表示されるようになります。
短縮表示を禁止する方法はありません。禁止したい場合には、その要素に対して、コメント(入力時の注意事項)を付ける、開閉可を指定する、などして短縮表示の対象にならないように工夫してください。