logoWebRelease 2 ユーザーズマニュアル
Version 2.80K 版
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1章 はじめに
  • 1. はじめに
  • 2. WebRelease の利用環境
  • 3. 製品のライセンスについて
2章 ユーザ管理
  • 1. WebRelease のユーザ管理
  • 2. ユーザの一覧
  • 3. ユーザの登録
  • 4. ユーザの休止
  • 5. ユーザの削除
  • 6. ユーザの一括削除
  • 7. 自分のユーザプロファイルの変更
  • 8. ログイン通知メール
  • 9. TOTP ワンタイムパスワードの設定
  • 10. ログインユーザ一覧
  • 11. ログイン履歴
  • 12. ユーザ登録情報の一括処理
3章 サイトの作成
  • 1. サイトの作成
  • 2. サイト設定
  • 3. スタッフ設定
    • 1. スタッフの役割
    • 2. スタッフの登録
    • 3. スタッフの設定
    • 4. スタッフのテンプレート設定
    • 5. スタッフのフォルダへのアクセス制限
    • 6. スタッフの承認ステップ
    • 7. スタッフの解任
    • 8. スタッフの役割の一括設定
  • 4. サイトリソース
    • 1. リソースの登録
    • 2. リソースの編集
    • 3. リソースの編集 [テキストファイル]
    • 4. リソースの編集 [zip ファイル]
    • 5. リソースの編集 [画像ファイル]
    • 6. リソースの編集 [添付ファイル]
    • 7. リソース内の外部リンクチェック
    • 8. リソースの削除とダウンロード
    • 9. リソースの一括移動
    • 10. リソース名の一括設定
    • 11. リソースの一括削除
    • 12. リソースフォルダ
    • 13. リソースフォルダを Zip にする
  • 5. 辞書の管理
  • 6. 外部リンクのチェック
  • 7. サイトのエキスポート
  • 8. サイトのインポート
  • 9. サイトの閉鎖
  • 10. サイトの削除
  • 11. サイトの操作履歴
4章 FTPの設定
  • 1. FTP の設定
  • 2. プライマリチャネルの設定
  • 3. FTP 記録の参照
  • 4. FTP の実行状況
  • 5. FTP 予約(定時起動)の設定
5章 テンプレート
  • 1. テンプレート
  • 2. テンプレートの作成
  • 3. 文書型の定義
  • 4. 要素のタイプ
    • 1. 1行テキスト
    • 2. 複数行テキスト
    • 3. WYSIWYG エディタ
    • 4. ラジオボタン
    • 5. ポップアップボタン
    • 6. チェックボックス
    • 7. 年月日/時分/秒
    • 8. 目次
    • 9. リンク
    • 10. イメージ
    • 11. 添付ファイル
    • 12. XMLリーダ
    • 13. コンポーネント
    • 14. グループ項目
    • 15. セレクタ
    • 16. 各要素に共通の設定項目
  • 5. テンプレートリソース
  • 6. テンプレートの展開
    • 1. 要素参照
    • 2. 関数呼び出し
    • 3. 演算子
    • 4. リソース参照
    • 5. メソッド
    • 6. 拡張タグ wr-if wr-then wr-else
    • 7. 拡張タグ wr-switch wr-case wr-default
    • 8. 拡張タグ wr-conditional wr-cond
    • 9. 拡張タグ wr-for
    • 10. 拡張タグ wr-break
    • 11. 拡張タグ wr-variable
    • 12. 拡張タグ wr-append
    • 13. 拡張タグ wr-clear
    • 14. 拡張タグ wr-return
    • 15. 拡張タグ wr-error
    • 16. 拡張タグ wr-- と wr-comment
  • 7. WYSIWYG エディタ設定
  • 8. テンプレート・プロファイラ
  • 9. テンプレートのリビジョン
  • 10. テンプレートのダウンロード
  • 11. テンプレートのアップロード
  • 12. テンプレートの上書きアップロード
  • 13. テンプレートのフォルダ
  • 14. テンプレートの状態
  • 15. テンプレートの削除
  • 16. ページ作成後のテンプレート修正
  • 17. 入力フィールドの短縮表示
  • 18. 作成したページの一覧
  • 19. テンプレートとスタッフ
  • 20. テンプレートの操作履歴
  • 21. テンプレートを参照している目次の一覧
  • 22. テンプレートの検索
6章 コンポーネント
  • 1. コンポーネント
  • 2. コンポーネントの使用例
  • 3. コンポーネントとセレクタ
7章 ページの作成
  • 1. ページの作成
  • 2. ページのプレビュー
  • 3. 実機でのプレビュー
  • 4. ページの状態
  • 5. ページの編集
    • 1. ページタイトル/ファイル名
    • 2. フォルダ
    • 3. フォルダ中でのページの位置
    • 4. ページの状態
    • 5. 公開期間の設定
    • 6. 変更を禁止
    • 7. プレビューURL/編集画面URL
    • 8. 他のコンテンツへのリンク
    • 9. 圧縮処理
    • 10. エンコーディング
    • 11. リンク先候補
    • 12. その他の操作
  • 6. コンテンツの入力
    • 1. 複数行テキスト
    • 2. WYSIWYG エディタ
    • 3. イメージ
    • 4. 添付ファイル
    • 5. リンク
    • 6. XML リーダ
    • 7. 入力欄の追加と削除
    • 8. 入力欄の開閉
  • 7. ページリソース
    • 1. リソースの登録
    • 2. リソースの編集
    • 3. リソースの編集 [テキストファイル]
    • 4. リソースの編集 [zip ファイル]
    • 5. リソースの編集 [画像ファイル]
    • 6. リソースの編集 [添付ファイル]
    • 7. リソース内の外部リンクチェック
    • 8. リソースの削除とダウンロード
    • 9. リソースの一括移動
    • 10. リソースの一括削除
    • 11. リソースフォルダ
    • 12. リソースフォルダを Zip にする
  • 8. ページの編集完了
  • 9. ページの公開
  • 10. ページの公開終了
  • 11. ページのエキスポート
  • 12. ページの削除
  • 13. ページのリビジョン管理
  • 14. ページのリビジョン間の比較表示
  • 15. リンク元一覧
  • 16. ページ内の外部リンク一覧
  • 17. ページの公開状況
  • 18. Markdown の使い方
  • 19. コンテンツ中の語句のチェック
  • 20. ページの操作履歴
  • 21. フォルダ
    • 1. フォルダの作成
    • 2. フォルダの設定
    • 3. フォルダにテンプレートを関連付ける
    • 4. フォルダへの承認プロセスの設定
    • 5. フォルダへのアクセス制限
    • 6. フォルダ中のページの順序の指定
    • 7. カレントフォルダの移動
    • 8. フォルダのオープン/クローズ
    • 9. フォルダ以下にあるページの状態
    • 10. フォルダの削除
  • 22. バージョニングフォルダ
  • 23. ページの一括処理
    • 1. 編集完了
    • 2. 公開
    • 3. 公開終了
    • 4. 公開開始指定時刻の設定
    • 5. 公開終了指定時刻の設定
    • 6. 公開開始と終了指定時刻の設定
    • 7. ページのエキスポート
    • 8. 承認依頼
    • 9. 移動
    • 10. 削除
    • 11. 保護設定
    • 12. ページ一括登録
  • 24. ページインポート機能
    • 1. HTML ファイルのインポート
    • 2. スタイルシートのインポート
    • 3. 画像ファイルのインポート
    • 4. テキストファイルのインポート
    • 5. wrp ファイルのインポート
    • 6. 添付ファイルのインポート
    • 7. フォルダのインポート
    • 8. ZIP ファイルのインポート
    • 9. 既存のページへの上書きインポート
    • 10. カスタムテンプレートを使う
    • 11. インポートに伴うエラーに対処する
  • 25. 外部作成コンテンツのインポート
  • 26. スケジュール一覧
  • 27. ページの検索
8章 マルチデバイス配信
  • 1. 多チャネル化
  • 2. チャネル別コンテンツの生成
  • 3. チャネル選択機能
9章 承認プロセスの設定
  • 1. 承認ステップの定義
  • 2. 承認プロセスの定義
  • 3. 承認プロセスをフォルダに関連付ける
  • 4. 承認プロセスによる公開管理
    • 1. ページの公開承認依頼
    • 2. 承認と差戻
    • 3. 承認画面への入り方
    • 4. 承認プロセスとページの公開終了
    • 5. 承認依頼フォルダ
    • 6. 承認依頼の一括移動
    • 7. 一括承認依頼
    • 8. 一括承認
    • 9. ページの緊急公開と緊急公開終了
    • 10. 承認依頼の削除
    • 11. 進行中の承認依頼の管理
10章 その他の機能
  • 1. ダッシュボード
  • 2. 英語インタフェース
11章 システムの運用管理
  • 1. システムの状態確認
  • 2. WebRelease の停止と起動
  • 3. データのバックアップ
  • 4. メモリ設定
  • 5. メールサーバの設定
  • 6. Proxy サーバの設定
  • 7. パスワードセキュリティ設定
  • 8. TOTP 認証の有効化
  • 9. アカウントの自動閉鎖
  • 10. ログイン通知メールの設定
  • 11. システムからの通知メール
  • 12. Cookie に Secure 属性をつける
  • 13. その他のシステム設定
  • 14. 証明書のインポート
  • 15. ストレージの管理
  • 16. 操作履歴
  • 17. ログファイルのダウンロード
  • 18. ログインエラーへの対応
  • 19. WebRelease のバージョンアップ
  • 20. ライセンスのアップグレード
  • 21. 期間ライセンスコードの更新
  • 22. WebRelease の Uninstall
12章 索引
  • 1. 関数索引
    • 1. add
    • 2. allObjects
    • 3. allPages
    • 4. channel
    • 5. channelCookieName
    • 6. channelName
    • 7. codePointAt
    • 8. comma3
    • 9. concatenate
    • 10. contentType
    • 11. count
    • 12. currentTime
    • 13. divide
    • 14. encodeURI と encodeURIComponent
    • 15. encoding
    • 16. fileName
    • 17. fileSize
    • 18. find
    • 19. firstElement
    • 20. folder
    • 21. formatDate
    • 22. formatDateRFC2822
    • 23. formatDateW3CDTF
    • 24. fullURL
    • 25. gengou
    • 26. getXML
    • 27. group
    • 28. halfwidth
    • 29. hasElement
    • 30. hasMethod
    • 31. head
    • 32. indexOfPage
    • 33. isEven と isOdd
    • 34. isFirstElement と isNotFirstElement
    • 35. isFirstPage
    • 36. isLastElement と isNotLastElement
    • 37. isLastPage
    • 38. isNull と isNotNull
    • 39. isNumber
    • 40. isPreview と isNotPreview
    • 41. jstr
    • 42. kmg1000
    • 43. kmg1024
    • 44. lastElement
    • 45. lastModifiedDate
    • 46. length
    • 47. multiply
    • 48. nextElement
    • 49. nextPage
    • 50. number
    • 51. pageCreatedDate と revisionCreatedDate
    • 52. pageID
    • 53. pageRevision
    • 54. pageTitle
    • 55. pageWithPageID
    • 56. parseDate
    • 57. parseDateRFC2822 と parseDateRFC2822Relaxed
    • 58. parseDateW3CDTF
    • 59. parseHtml
    • 60. path
    • 61. prevElement
    • 62. prevPage
    • 63. previewClock
    • 64. previewLanguage
    • 65. quote
    • 66. remainder
    • 67. replaceAll と replaceFirst
    • 68. resourceURL
    • 69. resourceWithName
    • 70. rtlCount
    • 71. rtlRatio
    • 72. scheduledEndDate
    • 73. scheduledStartDate
    • 74. searchText
    • 75. setScale
    • 76. siteTimeZone
    • 77. sort
    • 78. split
    • 79. startsWith と endsWith
    • 80. string
    • 81. stripTags
    • 82. substring
    • 83. subtract
    • 84. suffix
    • 85. tail
    • 86. templateName
    • 87. thisPage
    • 88. toEntityRef
    • 89. toLowerCase と toUpperCase
    • 90. trim
    • 91. unescapeEntities
    • 92. unsplit
    • 93. width と height
  • 2. オブジェクト索引
    • 1. Channel オブジェクト
    • 2. CheckBox オブジェクト
    • 3. Folder オブジェクト
    • 4. HTMLComment オブジェクト
    • 5. HTMLDataNode オブジェクト
    • 6. HTMLDocument オブジェクト
    • 7. HTMLElement オブジェクト
    • 8. HTMLElements オブジェクト
    • 9. HTMLTextNode オブジェクト
    • 10. Page オブジェクト
    • 11. Selector オブジェクト
    • 12. XMLFeed オブジェクト
13章 Appendix
  • 1. Exif Orientation の扱いについて
  • 2. WebP 形式の画像の扱いについて
  • 3. CMYK / YCCK 形式の jpeg 画像について
  • 4. プレビュー時の URL 書き換え機能
  • 5. サポートされているタイムゾーン
  • 6. アカウント閉鎖ページへのアクセス制限
  • 7. 正規表現
  • 8. 要素名・リソース名・変数名・メソッド名

2章 ユーザ管理

12. ユーザ登録情報の一括処理

CSV 形式のファイルを使ってユーザを一括登録したり、一括して属性を変更することができます。CSV ファイルを使ってのユーザの一括削除なども行なうことができます。一括処理を行なえるのはシステム管理ユーザに限られます。

  • ユーザの一括登録
  • ユーザの一括削除
  • ユーザ属性の一括設定

CSV ファイルのフォーマット

ユーザ登録情報の一括処理を行う場合、いずれの処理を行う場合も基本的に同じフォーマットに従った CSV ファイルを使います。ユーザ登録情報の一括操作に使用する CSV (Comma Separated Values) ファイルのフォーマットは下記のとおりです。

CSV ファイルのカラム構成
"コマンド","ユーザID","パスワード","氏名","よみがな","所属","メールアドレス","メール 署名","電話番号","セッションタイムアウト(分)","有効期限","システム管理者指定","アカウント休止指定"

例えば、下記のようなファイルを準備して一括処理を行います。

CSV ファイルの例
"コマンド","ユーザID","パスワード","氏名","よみがな","所属","メールアドレス","メール 署名","電話番号","セッションタイムアウト(分)","有効期限","システム管理者指定","アカウント休止指定"
"rp","test-1","test1password","テストユーザ(1)","てすとゆーざ(1)","札幌支社","test1@example.com","--
test1","999-999-9991",60,"2019-1-31",0,0
"rp","test-2","test2password","テストユーザ(2)","てすとゆーざ(2)","東京支社","test2@example.com","--
test2","999-999-9992",60,"2019-2-28",0,0
"rp","test-3","test3password","テストユーザ(3)","てすとゆーざ(3)","大阪支社","test3@example.com","--
test3","999-999-9993",60,"2019-3-31",0,0
"rp","test-4","test4password","テストユーザ(4)","てすとゆーざ(4)","名古屋支社","test4@example.com","--
test4","999-999-9994",60,"2019-4-30",0,0
"d","guest-1"

この例では、先頭に 1 行のコメント行(タイトル行)が付いています。コメント行はあってもなくても構いません。コメント行があるかどうかは CSV ファイルを使って一括処理を行う際にオプションで指定して区別します。

各行の先頭には、その行のデータを使ってどういう処理を行うかを指定するコマンドを指定します。ひとつの CSV ファイルに異なるコマンドの行を指定してさまざまな処理を一括して行うことができます。この例では test-1, test-2, test-3, test-4 という4つのアカウントを rp コマンドで新規登録しています。同時に、d コマンドで guest-1 というユーザのアカウントを削除しています。

ひとつの CSV ファイル中では「ユーザID」欄が重複する行があってはなりません。また「ユーザID」欄が空欄の行もあってはなりません。

コマンド

各行の先頭(左端)のカラムには、その行に与えられているデータを使用してどのような処理を行なうかを指定するコマンドを使用します。コマンドは1文字または2文字です。

コマンドには下記のいずれかを指定します。コマンドの大文字と小文字は区別されません。大文字で指定しても小文字で指定しても同じように処理されます。

R

R コマンドは、その行のデータを使って新規にユーザを登録する時に指定します。

パスワード欄が空欄の場合には、ランダムに仮パスワードが生成されて設定されます。ランダムに設定されたパスワードは知ることができないので、システム管理者はこのユーザに別途パスワードを設定し、ユーザに通知する必要があります。

パスワード欄が空欄でない場合には、それはパスワードのハッシュ値として扱われ、ユーザのパスワードが変更されます。

R コマンドの「ユーザID」欄に既に登録済の ID が指定されている場合はエラーとなります。

RP

R コマンドと同じですが、RP コマンドはパスワード欄の扱いが異なります。RP コマンドを指定した場合、パスワード欄が空欄でない場合には、そこに指定されている文字列は生パスワードとして扱われます。つまり、パスワード欄に指定されている綴りがそのままそのユーザのログインパスワードとして登録されます。生パスワードは WebRelease 内には保存されません。WebRelease にはそのパスワードをハッシュした値だけが保存されます。

パスワード欄が空欄である場合の処理は R コマンドと同じです。

D

ユーザを削除する場合に使用します。D コマンドの場合、2 カラムめの「ユーザID」欄以外は基本的に参照されません。(空欄で構いません)ただし、システム管理者属性を持っているユーザを D コマンドを使って削除する場合には「システム管理者指定」の欄には "0" を指定してください。

ユーザ登録されていないユーザID を指定した場合はエラーとなります。また、ユーザID に admin を指定した場合もエラーとなります。

W

ユーザのすべての属性を変更したい場合に使用します。属性を一部分だけ変更したい場合には U コマンドを使うことを検討してください。

「ユーザID」欄には登録されているユーザの ID を指定する必要があります。登録されていない ID を指定するとエラーとなります。

CSV ファイル中で空欄になっている部分は、ユーザ登録情報も空欄になります。例えば CSV ファイル中の「所属」欄が空欄の場合、そのユーザの登録情報の所属はクリアされ空になります。

「パスワード」欄が空欄の場合、パスワードは変更されません。空欄でないならば、それはパスワードのハッシュ値として扱われ、ユーザのパスワードが変更されます。

「システム管理者指定」欄が空欄の場合 "0" が指定されたものと解釈され、そのユーザはシステム管理者ではなくなります。「ユーザID」欄が admin である場合には「システム管理者指定」欄には "1" 以外の値は指定できません。

「アカウント休止指定」欄が空欄の場合 "0" が指定されたものと解釈され、そのユーザは休止ユーザではなくなります。

「有効期限」欄が空欄の場合、そのユーザの有効期限が解除され、アカウントは「無期限」になります。

「セッションタイムアウト」欄が空欄の場合、そのユーザのセッションタイムアウト時間はシステムのデフォルトに設定されます。

WP

基本的に W コマンドと同じです。ただし、パスワード欄が空欄でない場合の扱いが W コマンドと異なります。WP コマンドの場合、パスワード欄が空欄でない場合には、それはパスワードのハッシュ値ではなく、生パスワードとして扱われます。パスワード欄に指定されている綴りがそのままそのユーザのパスワードに設定されます。

生パスワードは WebRelease 内に保存されることはありません。WebRelease のユーザデータベースにはハッシュされた値のみが保存されます。

U

ユーザの属性を部分的に変更したい場合に使用します。

「ユーザID」欄には登録されているユーザの ID を指定する必要があります。登録されていない ID を指定するとエラーとなります。

U コマンドは W コマンドと似ていますが CSV ファイル中で空欄になっている属性については既に登録されている値を変更しません。U コマンドを使えば、変更したい属性についてのみ値を指定した CSV を使ってユーザの属性値を変更することができます。

「パスワード」欄が空欄であれば、パスワードは変更されません。もし空欄でないならば、それはパスワードのハッシュ値として扱われ、ユーザのパスワードが変更されます。

UP

基本的に U コマンドと同じです。ただし、パスワード欄が空欄でない場合の扱いが U コマンドと異なります。UP コマンドの場合、パスワード欄が空欄でない場合には、それはパスワードのハッシュ値ではなく、生パスワードとして扱われます。パスワード欄に指定されている綴りがそのままそのユーザのパスワードに設定されます。

CSV ファイル中に指定されていた生パスワードは WebRelease 内に保存されることはありません。WebRelease のユーザデータベースにはハッシュされた値のみが保存されます。

A

このコマンドは、状況に応じて R コマンドまたは U コマンドのいずれかを実行します。

「ユーザID」欄に指定されている ID が未登録の ID の場合には R コマンドと同じ動作を行ないます。「ユーザID」欄に、既に登録されている ID が指定されている場合には U コマンドと同じ動作を行ないます。

AP

このコマンドは、状況に応じて RP コマンドまたは UP コマンドのいずれかを実行します。

「ユーザID」欄に指定されている ID が未登録の ID の場合には RP コマンドと同じ動作を行ないます。「ユーザID」欄に、既に登録されている ID が指定されている場合には UP コマンドと同じ動作を行ないます。

C または #

この行がコメントであることを示す場合に指定します。

ただし、このコマンドが指定されているユーザは「CSV ファイルに含まれていないユーザを全て休止中ユーザにする」のオプションを指定して CSV 一括処理を実行した場合にも休止の対象にはなりません。

ユーザID

ユーザIDを指定します。必ず指定する必要があります。

パスワード

パスワードを指定します。この欄の値の解釈は、コマンドにより異なりますので、各コマンドの説明を読んでください。

氏名

ユーザの氏名を指定します。

よみがな

ユーザの氏名のよみがなを指定します。

所属

ユーザの所属を指定します。形式は自由です。

メールアドレス

ユーザのメールアドレスを指定します。メールアドレスと推認できる形式を指定してください。

メール 署名

ユーザの E-Mail Signature (メールに付ける署名) を指定します。形式は自由です。CSV ファイルの場合、欄内の文字列中に改行を含めることができます。その場合、欄の値全体をダブルクオート (") で囲んでください。

電話番号

ユーザの電話番号を指定します。形式は自由です。

セッションタイムアウト(分)

ユーザのセッションタイムアウト時間を分単位の整数で指定します。例えば 120 という指定をしてください。指定しない場合は空欄にしてください。 指定可能な値の範囲は 10 から 1500 の間です。

有効期限

アカウントの有効期限を指定します。"YYYY-MM-DD" 形式で指定してください。有効期限を指定しない場合は空欄にしてください。

システム管理者指定

ユーザにシステム管理者属性を与える場合は 1 を指定します。ユーザにシステム管理者属性を与えない場合には 0 または空欄にしてください。

アカウント休止指定

ユーザのアカウントを休止状態にする場合は 1 を指定します。休止状態にしない場合には 0 または空欄にしてください。

CSV ファイル作成時の注意点

各欄の値は、処理が行われる前に、前後の空白が切り捨てられることに注意してください。例えば、所属に " 東京店 " と指定しても、前後の空白が切り捨てられた "東京店" と解釈されます。生パスワードを設定する場合でも、前後にスペースのついているパスワードは設定できません。

右端のカラム「アカウント休止指定」のさらに右側に値が指定されていてもそれらは無視されます。また、行の末尾側(右端側)で欄が不足している場合には、空欄が指定されているものとして処理が行われます。

例えば、下記のような CSV ファイルを使えば、ユーザのパスワードの一括再設定が可能です。

パスワードの再設定
"up",  "test-1", "test-1-new-password"
"up",  "test-2", "test-2-new-password"
"up",  "test-3", "test-3-new-password"

up コマンドは、値が指定されていないカラムのユーザ属性は変更しないので、パスワードの変更であれば、先頭の3カラム部分についてのみ CSV ファイルを準備すればパスワードの変更ができます。

ユーザ登録情報の一括処理の実行

ユーザ登録情報の一括処理は、下記の手順で実行します。

まず、ユーザ一覧画面を表示します。

ユーザ一覧画面

ユーザ一覧画面の右上にある「アップロード」ボタンをクリックして、一括処理パネルを表示します。

ユーザ登録情報の一括処理パネル

① 「登録するCSVファイル」に、使用する CSV ファイルを指定してください。一度の一括処理で実行可能な CSV ファイルの行数は 10,000 行までです。それ以上の処理は複数に分割して実行してください。

② ファイルの1行めにコメント行がある場合には「1行めはコメントなので無視する」のチェックボックスを ON にしてください。

③ 「CSVファイル中のパスワードはすべて仮パスワード。ユーザの次回ログイン時に再設定を要求する。」のチェックボックスは、CSVファイルを使ってパスワードの設定を行う場合にのみ意味があります。このチェックボックスを ON にしてパスワード設定を行うと、設定したパスワードはすべて仮パスワードとして扱われ、パスワード設定が行われたユーザは次のログインのタイミングで、自分で決めたパスワードに再設定するよう強制されます。 OFF の場合には、CSV ファイル経由で設定されたパスワードはそのまま使いつづけることができます。

④ 「CSV ファイルに含まれていないユーザを全て休止中ユーザにする」を ON にして実行すると、CSV に指定されていないユーザは、すべて休止中ユーザになります。

⑤ 設定を確認したら、パネル右上にある「次へ」ボタンをクリックしてください。

ユーザ登録情報一括処理の確認パネル

CSV ファイルの指定にエラーなどがなければ、処理内容を確認する画面が表示されます。処理内容に間違いがなければ、右上の実行ボタンをクリックすると処理が実行されます。

大量の一括処理を行う場合、間違って更新してしまった場合に備えて、一括処理の実行前にユーザ登録情報を CSV 形式でダウンロードして保全しておくことをおすすめします。

ユーザ登録情報のダウンロード

ユーザ登録情報は CSV 形式でダウンロードすることができます。ユーザ登録情報をダウンロードできるのは、普通はシステム管理ユーザのみです。ただし「システム管理」画面の「設定」タブにあるオプションで「システム管理ユーザ以外のユーザ登録情報のダウンロードを禁止」のチェックを OFF に設定すると、だれでもユーザ登録情報をダウンロードできるようになります。同オプションの初期値は ON です。

ユーザ登録情報のダウンロードは操作履歴に記録されます。

関連項目
  • 操作履歴

ダウンロードされる CSV ファイルの形式は、ユーザ登録情報一括処理で使用する CSV ファイルとほぼ同じです。違いは、左端のコマンド欄がない点です。ダウンロードされる CSV ファイルの左端のカラムは「ユーザID」欄です。ダウンロードした CSV ファイルを使ってユーザ登録情報一括処理を行う場合には、左端に必要なコマンドを付けてから実行する必要があります。

ダウンロードは「ユーザ一覧」画面右上の「ダウンロード」ボタンをクリックすると行えます。

ユーザ情報ダウンロードパネル

オプションの「各ユーザのハッシュされたパスワードもダウンロードする」を ON に指定してダウンロードすると、ダウンロードされるファイルのパスワード欄に、ハッシュされたユーザのパスワードが入った状態の CSV ファイルがダウンロードできます。 このチェックボックスが OFF の場合にはパスワード欄は空欄になります。

ダウンロードしたファイルに含まれるハッシュされたパスワードは、ユーザ登録情報一括処理を行う場合の r, w, u, a の各コマンドのパスワード欄で使用することができます。システム管理ユーザ以外は、このチェックボックスを ON にすることはできないので、ハッシュされたパスワードが入ったユーザ登録情報をダウンロードできるのはシステムの設定に関わらずシステム管理ユーザだけです。

2.80 以降の WebRelease からダウンロードした CSV ファイルに入っているハッシュドパスワードは 2.75 以前の WebRelease では認識できません。これは、2.80 以降、ハッシュ方式が強化されためです。残念ながら、2.80 から 2.75 以前の WebRelease にユーザのパスワード情報を移転する方法はありません。

ユーザ登録情報の一括処理と TOTP ワンタイムパスワード設定

CSV ファイルとユーザ登録情報の一括処理の機能を使って TOTP ワンタイムパスワードの設定状況の取得や設定はできません。

  • 各ユーザが設定している TOTP Secret を CSV ファイルの一部としてダウンロードすることはできません。
  • TOTP Secret を WebRelease の外部で生成して、それをユーザの TOTP Secret として設定する方法はありません。TOTP 設定は、必ず各ユーザが WebRelease 上で個別に行う必要があります。

関連項目
  • TOTP ワンタイムパスワードの設定

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