5章テンプレート

5. テンプレートの展開

テンプレートはひとつの展開を持つことができます。展開は、コンテンツを公開サーバに転送する時や、プレビュー用のコンテンツを生成する時に実行されます。

展開は基本的には HTML をベースに作成しますが、HTML に限らず、テキストとして生成可能なものであればどんなコンテンツでも生成可能です。CSS や XML や PHP なども生成可能です。

展開は、テンプレートの「展開」タブで編集します。

展開中の式

展開中には「式」が使えます。式は、展開中に% 記号と % 記号で挟んで記述します。ふたつの % 記号に挟まれた間を WebRelease は式と認識して処理します。WebRelease は展開の処理中に式を見つけると、その式を計算し、その結果でその式が置かれていた % から % までの間を置き換えます。

展開のサンプル

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta http-equiv="content-language" content="ja" /> 
<meta http-equiv="content-type" content="text/html; charset=UTF-8" />
<meta name="copyright" content="Copyright FrameWorks Software, Inc. All rights reserved." />
<title>%pageTitle()%</title>
</head>
<body>
........
<p>%text%</p>
........
<h1>1 + 1  は %1 + 1% です</h1>
........
</body>
</html>

上記の例には以下の３点の式が含まれています。

<title>%pageTitle()%</title> の %pageTitle()% という部分

ここは pageTitle() という関数を呼び出しています。WebRelease は展開を処理する時に、ここで pageTitle() 関数を呼び出して実行し、その結果で %pageTitle()% の部分を置き換えます。
<p>%text%</p> の %text% という部分

ここは要素を参照している部分です。WebRelease はこの部分を処理する時に text という要素に入力されている文字列で %text% の部分を置き換えます。
<h1>1 + 1 は %1 + 1% です</h1> の %1 + 1% の部分

ここは計算をしている部分です。WebRelease はこの部分を処理する時に 1 + 1 を計算した結果の 2 で %1 + 1% の部分を置き換えます。

展開中に式を記述する時には下記を組み合わせて記述します。

要素参照
リソース参照
関数呼び出し
メソッド呼び出し
演算子（比較演算子・論理演算子・数値演算子）
括弧　（　と　）

WebRelease 拡張タグ

展開中には、式の他にも以下の拡張タグが使用できます。

wr-if wr-then wr-else wr-switch wr-case wr-default wr-conditional wr-cond

条件を判定をおこないます。要素に指定された値によって、生成されるページの内容を変化させたい時に使用します。

wr-for

繰り返しのある要素や目次に掲載されているページのひとつひとつに対して、一定の HTML を生成して埋め込みたい場合に使用します。

wr-break

wr-for の繰り返しの途中で、一定の条件が成立した場合に、繰り返しを中止してループを脱出する場合に使用します。

wr-variable

展開中に変数を定義したいときに使用します。主に、要素に定義されている目次から、wr-for と wr-if を組み合わせて特殊な条件をもつページを抽出した結果を保持しておきたいときなどに使用します。

wr-append

wr-variable によって定義された変数に値を追加したい時に使用します。

wr-clear

wr-variable によって定義された変数に代入されている値を消去したい時に使用します。

wr-return

wr-return はメソッドから値を持ち帰る時に使用します。wr-return はメソッド内でのみ使用可能です。

wr-error

wr-error はエラーチェックを行なう場合に使用します。指定した条件が成立している場合に、強制的にコンテンツ生成エラーを発生させることができます。

wr-- または wr-comment

展開中にコメントを記述したい場合に使用します。このタグに囲まれた範囲は展開結果として出力されなくなります。

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