WebRelease 2.75P リリースのお知らせ

WebRelease 2.75P をリリースいたしました。このリリースは WebRelease 2.75N に対するメンテナンスリリースです。なお、数字の 0 と英文字の O の区別が紛らわしいので 2.75O(オー) は欠番とさせていただきました。

2.75N 以前のバージョンをお使いのお客様はこのバージョンへのアップデートをお願いいたします。

Java をアップデート

2.75P では OpenJDK Amazon Corretto 8 が 1.8.0_312 にアップデートされています。このアップデートにより、安定性、安全性が改善されています。なお、このアップデートには脆弱性対応が含まれています。なるべく早い段階で 2.75P へのバージョンアップをお願いいたします。

Tomcat をアップデート

2.75P では Tomcat が 8.5.72 にアップデートされています。このアップデートにより、安定性、安全性が改善されています。

対応プラットフォームの追加

2.75P では、以下の OS がサポート対象プラットフォームに追加されました。

  • macOS v12 Monterey (Intel / Apple Silicon M1)

Apple Silicon 上での動作は Rosetta 併用となります。

従来製品との互換性

WebRelease 2.75P は WebRelease 2.75N に対して十分な互換性を維持しています。

このバージョンで修正された不具合

WebRelease 2.75P では下記の不具合が修正されました。

[1]AWS CloudFront の Invalidation 処理で 503 エラーが発生する場合がある
識別番号 3067
該当バージョン
不具合の詳細

AWS S3 にコンテンツのアップロードを終えた後、連携する AWS CloudFront に対してキャッシュされたコンテンツの Invalidation をリクエストすることができますが、この Invalidation リクエストが 503 エラー(リトライ可能なエラー)になってしまう場合がありました。

WebRelease 側では、従来から Exponential Backoff + Jitter のリトライを行なっていましたが、このリトライ回数が 3 回と少なかったため、リトライがかかり切らずにエラーとなっているケースがあることがわかりましたので、今回、リトライの回数を最大で 50 回まで増やすように修正いたしました。50 回のリトライがすべて失敗するような場合には、今までとおり 503 エラーとなります。なお、状況によって異なるため明確な数値は提示できないのですが、50 回のリトライの所要時間は 5 分程度が目安となるかと思われます。

この修正に伴って「FTP記録」に CDN の Invalidation の結果が記録されるようになりました。

従前からの動作と変更なく WebRelease 側での FTP の完了は Invalidation リクエストの完了を待つ動作となります。通常は Invalidation のリクエストは 1 秒以内程度で完了します。

改修方法

修正いたしました。

[2]サイトエキスポートファイル中に秘密鍵が格納されない
識別番号 3063
該当バージョン
不具合の詳細

チャネルの設定でアップロードのプロトコルに sftp を使用していて、また認証方法に公開鍵認証を使用しているサイトをエキスポートした時に、使用している秘密鍵ファイルのファイル名とそのパスフレーズがサイトエキスポートファイル中に記録されない。

これは、現状では WebRelease の仕様であり、誤動作ということではありませんが、このことについてマニュアルに記載がなく不明瞭な状態でした。今回、この点についてマニュアルに明記することとしました。なお、今回の対応はマニュアルの記述の変更のみであり WebRelease の動作には変更はありません。

改修方法

修正いたしました。

[3]FTP ログに「名称未設定」というログが残る
識別番号 3018
該当バージョン
不具合の詳細

FTP を実行した時に「FTP記録」が「名称未設定」となってしまう場合がありました。この問題は、ページリソースのリソースフォルダに名称をつけていない状況で公開されたページを公開終了した場合などに発生していました。

「FTP 記録」が誤っているだけであり FTP 動作自体には問題はありんません。

改修方法

修正いたしました。

[4]YUICompressor での圧縮失敗がエラーメッセージとして記録されない
識別番号 2842
該当バージョン
不具合の詳細

WebRelease には css や JavaScript などのリソースファイルを公開サーバにアップロードする際に YUICompressor を使って圧縮する機能がありますが javascript の圧縮においては、スクリプトの記述によっては圧縮がうまくできないことがあり、そのような場合には圧縮してからアップロードするように指定がされている javascript ファイルであっても、圧縮せずにそのまま公開サーバにアップロードされる動作となっていました。

今回、圧縮がうまくできなかったため、圧縮せずに公開サーバへアップロードすることになったファイルについては「FTP記録」に警告メッセージを残すよう、動作を改善いたしました。なお、警告は残りますが、動作自体は従前とおりであり、圧縮しない状態で公開サーバへのアップロードが行われます。

また、javascript ファイルの編集画面を開いたタイミングでも、圧縮できない場合は編集画面上に警告(エラー)メッセージが表示されるようになりました。リソースの登録時点で圧縮の可否が確認できます。

改修方法

修正いたしました。

ページの先頭へ